日本心血管インターベンション治療学会東北支部
コメディカル部 名誉顧問 添田 信之
コメディカル部会の歴史について
コメディカルの学会活動の始まりは1995年6月7日から9日までの3日間に鈴木孝彦先生の大会長で名古屋国際会議場において行われた第4回JSICまで遡ります。この総会で初めてコメディカルプログラムが作られ、我々にも発表する機会が医師たちから提供されました。その時のコメディカルシンポジウムは施設毎のコメディカルの役割がテーマでした。そこで発表をしたのですが、ディスカッションの場で座長の小倉記念病院の野坂先生から「VfになったらDC(除細動)をかけますか?」と言う質問をされ、「かけるどころかかけなければ怒られます」と言う返事をしたら大きなどよめきになりました。そんな中、齋藤滋先生が「DCどころか挿管までしてくれるコメディカルがいればもっとありがたい」と背中を押してくださった。この第4回からコメディカルセッションが始まり、毎年継続されるようになり、コメディカルの全国のつながりができました。またコメディカル部会が作られ、故玉井先生が委員長で活動が始まりました。このときのコメディカル部会長は滋賀成人病センターの看護師の小早川氏でした。故玉井先生がJSICの理事長になったときからコメディカル委員長が木島先生になり、私が部会長に推されました。この当時は全国の数名のコメディカルが集まり活動を開始し、初期は学会活動が主で行っておりました。しかし残念なことにJSICとJAACTの分裂により2000年に離ればなれになってしまいました。その後もJSICコメディカルとして活動を続け2009年のCVITで合同開催となり再度全国の仲間達と顔を合わせることができるようになり、現在に至っております。
東北地方会でははじめの頃は聴講だけをしておりましたが、途中からメディカル部門の中で発表できる機会をいただき、我々コメディカルのモチベーションのアップに繋がりました。そんな中、2001年の佐藤匡也先生の大会長である秋田開催の時に初めてコメディカルセッションが作られ我々に大きく門戸が開かれました。それ以来現在まで続いております。その後佐藤匡也先生と故加藤敦先生のご尽力で全国に先駆けて地方会にコメディカル部会が作られメディカル幹事会での発言の場も与えられ、コメディカル会則も作られました。コメディカル部会の3役を作り、各県に代表幹事を置き積極的に活動を行ってきました。それは現在も続いており、他の地方会のモデルとなっていることはうれしい限りです。2021年の片平先生の第29回CVIT後に、コメディカル部会長は市立秋田HPの堀井さんになり新しい体制が組まれて活発に活動されています。私はコメディカルでありながら名誉会員と過分な立場をあたえられ学会に参加させていただいております。
1980年にME業務に就いた私が1981年1月からCineAngioに携わり、急性心筋梗塞の急性期治療であるウロキナーゼによるPTCRを経て、木島先生の赴任後に1984年12月に初めてのPTCAを経験し現在まで様々な冠動脈治療に接することができました。42年を超えてこの世界に携われた事を振り返ると、沢山のでき事があり、木島先生をはじめ、私にご指導してくださった沢山の先生方にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。最後に今後のCVITの益々の発展を祈念して私の話を閉じさせていただきます。